【ワイン】フランスシャブリ(樽&V.V.)

ワイン

こんにちは、たま(夫)です。

たまには、飲んだワインの「感想」や「考えたこと」も書いていこうと思います。

飲んだワインは樽熟成のシャブリ!

先週、飲んだワインは、
 銘柄:シャブリ キュヴェ ヴィエイユ ヴィーニュ オーク樽熟成
 産地:フランス シャブリ
 品種:シャルドネ
 生産者:ドメーヌ アラン ジョフロワ
 ヴィンテージ:2016
です。

フランスシャブリ地方の白ワインは、シャルドネという品種をステンレス発酵させたフレッシュさが特徴ですが、こちらは6か月間、樽で熟成したものです。また、こちらのワインは樹齢45年以上の古木からとれるブドウのみを使用しています。

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ミネラル感に加えて、果実味が強い印象

多くのシャブリに感じられるように、こちらのワインにも豊かなミネラルが感じられます。印象的だったのは、想像していたよりも果実の香りが強かったことです。レモンなどの柑橘系のフレッシュな香りに加えて、洋ナシやアプリコットの香り、さらにはスモーキーさも感じました。
また、樽の香りは控えめで、ミネラルや果実の香りとバランスがとれています

味わいは、果実由来のソフトな甘みとシャブリらしい生き生きとした酸味があります。

全体としては、樽で熟成しているとはいえフレッシュさはしっかりと残っており、冷涼な土地で造られたことをうかがわせるものでした。

果実の印象が強いのは、2016年という収量が非常に低いヴィンテージによるものなのか、樹齢の高さによるものなのかも興味深いものでした。

シャブリのスタイルとは

今回初めて樽で熟成したシャブリを飲んでみて、シャブリの歴史を少し調べてみました。

今日の「典型的なシャブリ」とは、『ステンレスタンクを使用したフレッシュなワイン』になっていますが、シャブリでステンレスタンクが主流になったのは1970年代のことです。
それまでのシャブリはフィロキセラで壊滅的な被害を受け、半世紀以上もの間、生産量が大幅に落ち込んでいました。しかし、1960年代から始まる辛口ワインブームで増産することとなり、ステンレスタンクが主に採用されました。それが今のシャブリのスタイルにつながっています。ステンレスタンクを使用する以前は、樽を使用した仕込みが一般的であり、ブルゴーニュコートドールと同じ造りをしていたものと思われます。

シャブリの畑(出典:chablis.jp)

昔のシャブリも、今回飲んだワインと同じようなスタイルだったのかと考えを巡らせました。昔のシャブリは飲んだことがないのでわかりませんが、樽の使用有無にかかわらず、シャブリのワインには造られた土地の個性がうかがえます

「土地の個性」は醸造所で付け加えることができるものではなく、畑でしか生み出されないと思います。
やはり、畑での仕事ぶりが大事なんだろうなと思わされたワインでした。

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