ワイン造りを志す理由

ワイン

たま(夫)です。初投稿となります。これから、畑での作業の様子やワインブドウが育つ様子、ワインブドウづくりで考えていることなどをできる限りアップしていきたいと思います。皆様どうぞよろしくお願いいたします。

東京での会社員勤めを辞め、長野県のワイナリーで働き始めることにしたわけですが、そもそもワインに関する業務経験が全くないにも関わらず、『なぜワイン造りを志したのか』を紹介させていただきます。

理由は大きく分けて「①ワインが好きだから」、「②農業をやりたいから」の2点です。

1つ目の理由:ワインが好きだから

私がワインに出会ったのは6年ほど前、長野県産のワインを飲み始めたことがきっかけでした。当時は品種の違いさえ分かっておらず、店頭の説明書きを頼りにワインを選び、ただただおいしいなぁと思いながら楽しむだけでした。

その後、もっとワインについて知りたいと思い、ワインスクールに通うようになりました。品種や産地、ヴィンテージなどを意識して飲む中で、ワインが「土地の産物」であることに興味を持つようになりました。ワインは日本酒などとは違い、原料がワインブドウのみであるため、土地やヴィンテージによってできあがるワインの香りや味わいが異なります。
香りや味わいを楽しむことはもとより、どのような土地で作られたのか、この年はどのような気候だったのか、作り手はどのような考えのもとワイン造りをしているのか、これらの情報と目の前のワインを紐づけて考えるのが楽しく、今ではワインを飲んでいる時が何よりも幸せな時間となっています。

2つ目の理由:農業をやりたいから

私の実家は兼業農家で、リンゴをつくっています。私も子供のころ、土日はたびたび畑を手伝っていました。家族と一緒に畑仕事をし(仕事といえるほど働いていなかったかも笑)、畑の草花を観察し、休憩時には収穫したばかりのリンゴを食べました。私にとって農業は身近なものであり、「農業をやりたい」という思いの根底になっているのだと思います。

また、農業の裁量の大きさと結果が見えることにも魅力を感じています。
一例として、農業は他の産業と異なり、天候リスクがつきものです。農業はこうしたリスクも含めすべて自己責任で対応しなければならない一方で、自らの裁量で考え行動した結果が農産物の質や量として見える形で返ってくる。
ましてやワインとなるとワインブドウそのものの質がワインの質を大きく左右します。

このように、すべてを自ら判断し、費やした努力が農産物に反映されることにやりがいを感じたことが、生産者になりたいと考えた理由です。

理由が大切

私は、何かをやるときには『理由』が大切だと考えています。理由がしっかりしていれば、何かあっても乗り越えられるからです。

『なぜワイン造りを志したのか』を忘れずに、ワイン造りの道を踏み出したいと思います。

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