ワイナリー転職② -転職先が見つかった!-

ワイナリー

こんにちは、たま(夫)です。

ワイナリー転職①』の記事では、転職先のワイナリーの条件を紹介いたしました。
こちらの記事では、転職先のワイナリーを見つけるまでの流れを紹介させていただきます。

転職先の候補を絞り込む

まずは、インターネットの情報をもとに畑を拓きたい市町村をいくつか絞り込んだ後、その市町村の近くのワイナリーを調べてみました。
(市町村をどのように絞り込んだかは、別の機会にお話しさせていただきたいと思います。)

次に、現地に行き、各市町村で畑を拓くことができそうか確認した上で、ワイナリーで働かせてもらうよう直談判することにしました。
ワイナリーの栽培、醸造の求人は、あまりインターネットには掲載されていません。そのため、現地に行き直接お話させていただくことにしました。
(今思っても、縁やコネも一切ない中で無謀なことを考えたものだと思います…)

市町村役場へ訪問

2019年のゴールデンウィークに、妻と二人で長野県を訪問することにしました。この時点では、畑を拓く市町村も決めていなかったため、
 ・農地を借りることができそうか
 ・就農や移住への支援策があるか
などを確認するため、複数の市町村に連絡を取り、訪問の予約をしました。

まず、一つ目の市町村
高品質なワインブドウが栽培されており、土地との適合性や情報共有の面で魅力的でした。しかし、役場の方によると、近年、ワインブドウの栽培面積が急増しており、これから就農する場合は農地を確保することが難しいことがわかりました。実際に市町村内を案内してもらうと、そこかしこにワインブドウの畑が点在しており、そのどれもが樹齢数年の若木ばかりです。
ワインブドウの栽培で生計を立てるには、最低でも2haもの面積が必要となるため、一つ目の市町村はあきらめることにしました。

次に、二つ目の市町村
こちらも、一つ目の市町村と同様に、高品質なワインブドウが栽培されている地域です。一つ目の市町村と状況は似ており、既存の生産者でも農地を確保することが難しいことがわかりました。また、こちらの市町村ではワインブドウ生産の講座が開かれていますが、講座を修了したとしても、その後の土地の確保が難しいことがわかりました。
二つ目の市町村もあきらめることにしました。

さらに、三つ目の市町村
こちらは、ワインブドウ生産者は1軒のみでしたが、農業振興に力を入れており、今後、ワインブドウの生産も増やしていきたい、また新規就農や移住にも力を入れているとのことでした。
応対いただいた市町村の担当者は、近隣のワイナリーの方と交流があり、ワイナリーへ話を取り次いでいただけました

実はこのワイナリー、私が一番、働かせてもらいたいと考えていたワイナリーでした。転職先の候補を調べていた際、そのワイナリーのワインを飲んでいました。そのワインはピノノワールを使ったワインで、ちゃんと赤系果実の香りが表現されていました。
栽培が難しいとされているピノノワールで、この品質を実現しているならば、しっかりと技術を習得できると思いました。

ワイナリーに直談判!

翌日、三つ目の市町村で取り次いでもらったワイナリーを訪問しました。
ワイナリーの方は、国産ワインを取り巻く現在の状況から、同社のワイン生産の様子まで丁寧に説明してくれました。また、急遽、社長も同席してくださいました。

私からは、
 ・将来は自分でワイナリーを設立したいこと
 ・働かせてもらえるワイナリーを探していること
を伝えました。
すると、なんと初対面にも関わらず、「できる限りの支援をする」など、受け入れに前向きなお話をいただくことができました。

ただ、私が生き急いでいる様子を感じ取ってくださり、すぐに働き始めるのではなく、『本当にワイン造りの道に踏み込んでいいのか』の意思固めをするために、1年間、月一回程度の手伝いをしてはどうかとご提案をいただきました。

あわせて、1年かけて、以下のことを考えるよう助言してくださいました。
 ・農業の楽しさや大変さを知ること
 ・今後の人生で悔いを残さないか考えること
 ・妻と私が一枚岩であればどんな困難も乗り越えていけること

後にわかったのですが、応対してくださったワイナリーの方も社長も出身は東京で、何十年も前に長野県に移住してきた方々でした。私がこれから歩もうとしている道のりの大変さを経験した上での言葉だったと思います。 よそから来た見知らぬ私にこのような言葉をかけていただき、本当に素晴らしいワイナリーに巡り合えたと思っています。

また、こちらのワイナリーは『ワイナリー転職①』の記事に書いた希望条件にもあっていました。

私はこちらのワイナリーで受け入れてもらおうと心に決めました

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