ワイナリー設立に必要なもの

ワイナリー

こんにちは、たま(夫)です。
ワイナリーを設立したいとして、設立までに何が必要でどのように用意するか。
こちらの記事では、ワイナリー設立に必要なものについて、私の考えを書かせていただきます。

醸造免許など含め、設立に必要なものはたくさんありますが、大きく分けて以下の3つだと思います。
①技術
②農地
③資金

①技術:栽培、醸造の技術

技術については、数年の間、長野県のワイナリーで働かせてもらうことで身に着けることにしました。
他の方法としては、本業は別に持ち、ワイン生産に関する講座に参加する、休日に栽培のお手伝いをするなどの方法も考えました。

しかし、ワイン生産技術を身に着けるためには、片手間では長い時間がかかります。また、私の性分として凝り始めると中途半端では納得できないため、ワイン生産を本業として、しっかりと技術を身に着けたいと思います。

②農地:ブドウを植える場所

農地については、移住先となる市町村のみ決め、その市町村の中でどこに畑をお借りするかは移住後に探すことにしました。

市町村を決める際は以下の点を考慮し、長野県のある市町村で畑を拓くことに決めました。

  • 気候条件が栽培したい品種に合っているか
  • 農地の集約が可能か
  • 遊休農地が多いなど、農地をお借りできる見込みがあるか

実際には、様々な市町村に行って役場やワイナリーの方にお話を聞いてみると、これらすべての条件を満たす土地を見つけるのはとても難しいことがわかりました。
また、遊休農地が増えているとはいえ、国や市町村をあげて農地集約を進めているとはいえ、外から来て農地をちゃんと管理できるかもわからない「よそ者」に、「はいどうぞ」と貸してはくれません。

多くの新規就農された方がおっしゃっているように、希望する条件を備えた農地を借りるためには、「その地域に入り込んで実績を積み重ね、信頼を得る」必要があると思いました。

私の場合は幸運なことに、現地で色々お話を聞いているときに知り合った現地の方のおかげで、移住前から40aほどの畑をお借りできる目途を立てることができました。
最初の畑を見つけるまでの話は、別の機会にさせていただきます。

③資金:成園費、農機具代、ワイナリー建設費など

資金については、正直なところ、調達目途がありません。むしろ、「どうにかなる(する)」と考えています。(資金が最大の壁になるかもしれませんが…)

ブドウの栽培に必要な成園費と農機具代は、妻に無理を言って貯蓄させてもらっています。しかし、その先にあるワイナリー建設に必要な資金は自己資金がなく、あてもない状態です。

せっかくワインブドウをつくるのだから、ワインに加工して皆様に飲んでいただくところまで自分でやりたいですし、ワインブドウ栽培だけでは収入面で不安があります。
ワインブドウをワイナリーへ出荷する場合の販売単価は、300~400円台/kg程度です。2ha作ったとしても、年間売り上げはせいぜい300~400万円です。経費を差し引けば手取り額はもっと少なくなります。これでは、妻と子供にいい暮らしをさせてあげられません。

何としてもワイナリー建設資金を集める必要がありますが、具体的にどうするか。以下の方法で資金を用意したいと考えています。

  • 今後貯める自己資金
  • クラウドファンディング
  • 苗木オーナー制度
  • 農業系融資制度(青年等就農資金、スーパーL資金)

ワインブドウ栽培で貯めることができる自己資金はわずかなものなので、メインはクラウドファンディングや農業系融資制度等の利用になります。
特にクラウドファンディングと苗木オーナー制度については、ワイナリーを支援していただくだけでなく、将来ワインを飲んでくださるお客様になっていただくことにもつながります。

まずは足元から

色々と頭の中で考え事ばかりが先行していますが、ワイナリーを建設する以前に、まずは質の良いワインブドウをつくれることが大前提です。
2020年7月から、技術習得と畑の整備に邁進していきたいと思います。

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